2009年9月28日月曜日

株式会社オネスティ

いきなり、デカデカとした写真と、
「大企業より、公務員より、ベンチャー企業は、安定している!?」というキャッチが目に飛び込んできます。

株式会社オネスティ!






パッと見ると、安定志向の人が欲しいのかな?と疑問に思ってしまったのですが、社長インタビューを読んで、そういうことかと納得。

雑誌の取材記事みたいな作りになっていて、面白いです。




要するに、会社や環境などの外部に安定を求めるのではなく、自分自身がぶれない生き方をすること、そういう考え方と能力を身に付けることこそが、一番の「安定」であると。
そのためにはベンチャー企業にぜひ挑戦してくださいと。
そういうメッセージですね!

ふむ。


社長のインタビュー含め、かなり「営業色」の強い内容になっていますが、やはりWEBサービスをやっている会社でも、求人系・採用系(広告系全般かな…)のWEBサービスはそういう色が強くないと難しいのかなぁとか、身近なことを考えたり…。

脱線。



オネスティは、なかなかユニークな制度を設けています。

失恋休暇は、とある会社が取り入れたことがきっかけで、徐々に広がっているみたいです(?)。
結構、目にする制度になりましたね(笑)。
(「もっと金くれ制度」ってのは、ネーミングがダイレクトですね…。)


何より驚いたのは、社長が25歳ってこと(年齢ではなく、失礼ながら見た目とのギャップ笑)と、
千年続く企業を創る。」という理念。

100年ってのはよく聞きますが、1000年続けるってのは初めて見ました(笑)。

2009年9月19日土曜日

株式会社ワークスアプリケーションズ

シルバーウィーク(?)中も、研究は続きます。

ワークスアプリケーションズ。





10 Critical Workers」というスペシャルコンテンツ含めて各コンテンツ非常に質が高いのですが、今日はなんといってもこのページが気に入ったので紹介したいと思います。


「Geek、募集。」






「Geekって何じゃ?」って人も多いかもしれませんね。
あまり一般的な英単語ではないですね。

Geekにはいろんな意味があります。
「まぬけ」みたいな悪口や「サブカル好きのオタク」みたいな意味。
最近は、「(あまり対人の得意ではない)コンピューターオタク」みたいな意味で使われることが多いようで、これはまさにそれでしょう。


シンプルな見出しに、シンプルなメッセージ。
とても好きです。

「世界No.1のテクノロジー企業になるために、欲しいのはGeek。」ってことでしょう。

「誰よりもエレガントで美しいソースコードが書ける。休みの日に家にこもって自作サーバをいじっている。・・・」というメッセージにあるとおり、人材要件には、「言語的なコミュニケーション力だけではなく、プログラミングでのコミュニケーション力を重視します。」と書いてあります。
これは一般的にはあまり目にしない要件です。
普通はこの逆を求める表記が9割方だと言っていいでしょう。

まさに、「Geekがスターになる企業、Geekの力で世界と戦う企業へ」ですね!

こういう募集の仕方はとても個人的に好きです。



ちなみに、よく見たら、背景が「0と1」で構成されているのも、こだわりですね(笑)。

2009年9月15日火曜日

楽天株式会社

わかりやすくて、いいスローガンですね。
「日本を元気に。世界を元気に。」
楽天!







楽天の採用HPの中身については、もう言うことナシです。
「世界一のインターネット・サービス企業を目指す」というビジョンから、用意されているコンテンツ、そのテキストの質…。完成度・充実度を語るとキリがないので、ここでは、一つの採用HPのあり方(採用に対する考え方)だけを取り上げようと思います。

(各コンテンツについては興味がある方は、ぜひ隅々までサイトを見てください。楽天のファンになる要素がいっぱいです。)


僕が今日取り上げたいのは、「キャリア登録制度」です。





「今すぐではなく、中・長期的に転職を検討している」という人や、「今は希望の職種がないが、新たな募集がでたら検討したい」という人に登録を催すという考え方です。
登録された人には、定期的に会社情報や採用情報をお届けするということと、タイミングによって楽天側からスカウトが来ることもあるというもの。
言ってみれば、自社で求人サイトや人材紹介会社の登録制度を設けているみたいな感じでしょうか。


これは楽天の人材に対する考え方が端的に現れた制度ですね。
何事も人材ファーストであるという基本的な姿勢、成長中の会社であるがゆえにいつどんな人材が必要になるかわからないので、いつでも可能性のある人材に興味を持っていて欲しいという考え方、もちろん自社のサービスへのファン作りという要素もあるでしょう。

さらには「プレエントリー」という、簡易登録まで容易してくれている周到さ(笑)!


いつでも応募はウェルカムにしておく重要性をクライアント企業に日々説いている僕ですが、この制度はさらにそれを進化させてものだと思っています。


さすが楽天!
たいしたものですね!

2009年9月11日金曜日

株式会社ライブドア  データホテル

今日はライブドア。





といっても、そう。
会社の採用HPではなく、なんとネットワーク事業部だけで採用HPを持っているんです。

事業部だけで独立して採用HPを作っているところも珍しいかと思って取り上げました。


巨大なデータセンターを「データのホテル」というコンセプトで運営しているのは、なかなか面白いですね!

データセンターのサーバー・ネットワークエンジニアの求人というと、24時間体制で夜中もサーバーの監視とアラート対応をやらされて、技術者としてのスキルアップにはなかなか繋がらないというイメージを持たれがちです。

そういうこともあって、力を入れて、採用HPを独立して作っているのでしょうし、サイトのあちこちにキャリアアップ、スキルアップについての不安を払拭するような内容が目立ちます。

面白いなと思ったのは、「転職前のスキル」と「現在のスキル」をゲームの能力値のグラフのように表現しているところ。





信頼性に足るかどうかは別にして(笑)、ユニークですね。



「復活劇の主役になれる・・・」という見出し、好きです(笑)。

「私たちのライブドアという会社を選択することには、不安を覚えないほうが不自然だと思います。確かに、事件を受けて会社のブランドは地に落ち、ご家族や周囲の方々から心配されたり、といったことがあるかもしれません。」

かつてライブドアには優秀なエンジニア、尖ったエンジニアが多く所属していたと聞いています。
(今もそうだと思いますが。)
「事件」を受けて、改めて真摯な姿勢を示して人材を求めていこうという気持ちの伝わるサイトになっていると思います。

2009年9月9日水曜日

アップルジャパン株式会社

実は僕の有数のお気に入り採用ページです。
登場、アップル!




まさに、The Art Company!
採用情報までがアップルの製品と統一されたイメージ。



シンプルだけど美しいレイアウト、力強いキャッチ。

余計な飾りはないのに、洗練と気品を感じさせるテキスト。

凝ったコンテンツはなくとも、優秀な人材を引き付ける要素を演出できることを教えてくれます。


もちろんアップルという全体の統一された強力な企業デザインがあってこそ成り立つ採用ページのあり方で、普通の企業はこういうわけにはいきません。



「革命を、あなたのキャリアに。」

「天職と呼びたくなる仕事。」

なんてことはないシンプルな言葉。
でもそれがこれだけの力強さと美しさを感じさせるのが、アップルならではです。



延々と続くミーティング、徹底した官僚主義、重役専用駐車場に、スーツ。どれも大企業につきものですが、アップルにはひとつもありません。すばらしい仕事とは、まったく無関係だからです。」

アップルらしさにあふれたシンプルな社風紹介もいいですね。
余計な写真をくどくど見せるより、端的に語ってくれています。




実は個人的に好きな部分。
「やりたい仕事が決まっているなら、さあスタート。」というトップページのエントリーです。


中を読み込んでいけばわかりますが、アップルは「明確にやりたいことのある人間」を採用基準に置いていることは明らかです。
「やりたいことが決まっていないなら、アップルには入れません。」とトップページで逆説的に語っていることが伺えます。


上に上げた自由な社風を維持・向上させていくためには、自立的で優秀な人材が必要でしょうからね。


うちもアップルみたいなArt Companyを目指したいなぁと思うわけです。


遠い、遠い(笑)。
でも、一歩ずつ。

2009年9月6日日曜日

株式会社ロックオン

株式会社ロックオン!






この会社、「理念系」で紹介しようかと思ったくらい、経営理念が面白いです。

「Impact on the world!」

ベンチャー企業を中心に、理念をシンプルでわかりやすくする会社が増えてますけど、英語はあまりないですよね。


ロックオンは、やはりベンチャーだけあって、採用HPもまずは理念ありきで作られています。

TOPページのキャッチも理念の“Impact on the world“ですし、「経営理念」というコンテンツがメインに用意されています。

各ページの随所に「インパクト」という言葉が散りばめられています。
そこまでこだわるかと思ったのは、ダウンロードできるエントリーシートの質問項目に、
「あなたが一番インパクトを受けた人や物を教えてください。」
「あなたが一番インパクトを与えたい人や物を教えてください。」とあることです。

製品は世界にインパクト与える手段」と言い切ってますから、インパクトにこだわり続けるんでしょうね。


気になったのが「内定者企画」というコンテンツ。

入社前の内定者が、オフィスを紹介したり、対談を掲載したり、セミナーを展開してその内容を掲載したりしています。

以前、新入社員に採用HPを担当させる例も紹介しましたが、このように内定者を採用HPに参加させる会社も増えています。

・入社前に会社理解が深まる。
・内定辞退を防止する。
・内定者同士が親密になる。
などなど会社側のメリットも考慮してのプロジェクトだと思われます。

今年はこの不景気で「内定者切り」が世間を騒がせましたが、この不況になるまでの数年は、逆に内定辞退を防止するための工夫が大きな企業課題として挙げられていたことを思い出しました。
いやはや、世の変転は…。



最後に。
採用ブログに使われている画像の言葉。



「求む同士。至難の旅。僅かな報酬。極寒。暗黒の長い日々。絶えざる危険。生還の保証なし。
成功の報酬には名誉と賞賛を得る。」


これは1914年にロンドンの新聞に掲載された「大英帝国南極横断探検隊」の求人広告です。

この厳しい内容の広告に、なんと5000名の応募者が来たとか。


待遇よりも、夢やロマンを求める人が多い、ということでしょうか。

2009年9月1日火曜日

インプレス・グループ

9月に入って1発目!
インプレス・グループ。






コンテンツ自体は非常にオーソドックスで、特長的なものはそれほど挙げられないのですが、このサイトで注目したのは、エントリーへの導線ですね!

前ページ、必ずどこかにドアがあって、かわいいワンちゃんや女性社員が待っていてくれる。
クリックするとエントリーページへ、という作りです。

あまりしつこくエントリーを促されると見ている方も嫌気が指しますが、ドアの画像といい、ワンちゃんのかわいさといい、さりげない配置といい、嫌味のない誘導の仕方です。

ECサイトなどでは購入経路を出来る限りわかりやすくしてあげることがカギと言われます。
採用HPもエントリーを目的とするのであれば、この手法は非常に有効だと思います。



右下にある「インプレスをもっと理解するためのキーワード15」というコンテンツ。
これはクオリティーも高く、メインサイトよりも目を引きます。
WEBブックのような形で、わかりやすくインプレスを見せていくのですが、どうやらこれは前年度に入社した新入社員が会社を紹介していくということになっていて、最後に全員の顔写真とメッセージが用意されているというものです。

採用サイト全体を新入社員に任せるというのは、以前マックスマウスさんで紹介しましたが、やっぱり一番身近な一つ上の先輩からの声というのは学生にとって有効なコンテンツなのかもしれません。




それにしても、「山と渓谷」がインプレス・グループだったなんて知らなかったなぁ…。