2009年8月31日月曜日

セプテーニ・グループ

今日はオープニングムービーが強烈なインパクト!

セプテーニ・グループです。









まさに世界陸上(?)!





「挑ム」スタイル。「逃ゲナイ」イキカタ。

というテーマを、自分への挑戦として陸上競技になぞらえているんだと思います(たぶん)。


ムービーのインパクトや全体のデザイン性も高さも凄いなと思ったのですが、一番驚いたのは、紹介されている社員の方々の雰囲気が、実際の社員の方々の空気をリアルに伝えているんですよ!

うちの会社にもセプテーニの方々が何度か何度か営業に来て頂いたことがあるんですが、まさに採用HPに出ている方々と空気がそっくり!
「ヒトづくり」や「社員の素顔」で紹介されている方々の雰囲気。
まさに・・・って感じです。

(ごめんなさい。空気や雰囲気なので、言葉で表現すると微妙になるので控えますが、なんとなくわかります?)

求める人材のイメージがはっきりしていて、それに沿って採用しているんだぁと思うわけです。
(結果的に、かもしれませんが…)



ところで、会長のメッセージの中で、「ひねらんかい」という社是が紹介されています。



「100人の商人を世に輩出させる」ことをビジョンにしているようで、ビジネスマインドが強く、商売人気質を持った人材を集めようとしているのが、窺えます。
それが社風に出ているんですね!

そういえば、セプテーニの社員さんの名刺の裏は・・・






参りました。


僕も負けずに、捻らないといけませんね…。

2009年8月27日木曜日

株式会社NTTドコモ

ソフトバンク、KDDIと紹介したので、やらねばなりません。
NTTドコモ。




テーマは「ドコモで見つける答え」。

・ロゴマークが変わったドコモに一言
・ケータイを持っていてよかったと思えた時は?
・実現したい野望は?
・あなたにとって夢のケータイとは?
・10年後のあなたはどんな人間?


この5つの質問に対する回答がすらっと並べられているのがメインコンテンツ。


面白いのは、社員の回答だけではなく、学生からの回答も載せていることです。

CGMというほどおおげさでもありませんが、実はちょっとした参加型になっていて、マイページにエントリーすると5つの質問に回答できるようになっているという仕掛けです。


WEBサイトは参加型・CGM要素が大切とよく言われますが、採用HPはどうしても一方方向に伝えることがメインになってしまいます。
メインコンテンツに学生の書き込みを加えていくという要素は面白いですね!


昨日のKDDIは50名の社員の声を載せていることを紹介しましたが、ドコモの「Person」というコンテンツは単純なインタビューではない形で見せていくので、興味深いなと思いました。

「世界が変わる物語」で大規模なプロジェクトの仕事の面白さを読ませ、
「ドコモが変る対話」で、5年目、10年目、15年目と将来像をイメージさせていく。
「働き方あれこれ」でダイバーシティへの取り組みを見せて、
「新人たちの声」で身近な年の近い社員を見せていく。

テーマもなく社員インタビューを連ねていく形より、遙かに興味を持って読んでもらえそうです。

最後に一番驚いたのは、採用スケジュールのエントリー期間です。

3月2日~3月13日って!
11日間!!

普通の会社はエントリー者の母数を集めるのに、最大の努力をしてアクセクしているのですが…。

いやはやドコモ・ブランドの恐ろしさと言いましょうか…。
テレビ局などのマスコミも学生のエントリーはすごい数ですが…。

しかし、エントリー期間10日ほどのために、このクオリティーのサイトを創るというところが凄いなぁ。

採用HPを創る副次的な効果をよく理解していらっしゃるんでしょうね。

2009年8月26日水曜日

KDDI株式会社

初日にソフトバンクを紹介したので、いつかやろうと思っていました。
KDDI。






ソフトバンクは、徹底的に理念・ビジョンを打ち出す内容にしていることはご紹介しましたが、KDDIは、それほどビジョンについて熱く語るようなことはしていません。
コンテンツはありますが、簡単な図と言葉であっさり書いている程度です。
このあたりは後発でまだまだベンチャー気質を残している(残そうとしている)ソフトバンクとの差でしょうか。


代わりに徹底的に人を見せていく作りですね。

メインコンテンツが生の声50人


職種紹介」でも13名のインタビュー形式で見せていきます。

ここ数年の採用HPは、登場させる社員の数が一昔前より増えた印象を受けます。

数年前は、いわゆる大企業でも数名程度というところが多かったですが、KDDIの50名+13名は多いにしても、各社多くの社員を登場させています。
やっぱり「どんな人が働いているのか?」という部分は学生の興味も深いという判断なんでしょう。


女性社員4名の座談会というのは、明らかに女子学生をターゲットにしたコンテンツです。

サイバーエージェントも特別コンテンツを容易していましたが、ダイバーシティの推進や女性の活躍できる職場作りは近年、非常に注目を浴びています。

ふと思ったことですが、「50人の声」でも、職種紹介のスケジュール紹介でも、女性社員の座談会でも、必ず帰宅後や休日についての記述が用意されています。

オフが充実している、負荷が少なくプライベートを大切にできる、職場環境や福利厚生など制度面が手厚い…。
こういうメリットを全体に打ち出されているなと感じます。



このあたりはやはり、ビジョンに向けてバリバリ邁進して欲しいソフトバンクと、電電公社から分離したKDDIの社風と求める人材像の差が出ているのかもしれません。

2009年8月25日火曜日

株式会社ネクスト

今日もユニークですよ!
住宅・不動産情報サイト「HOME’S」や地域コミュニティサイト「Lococom」を運営している株式会社ネクスト。





サイト全体がマップのようになっていて、ドラッグしながら見たいコンテンツを見にいくという作りになっています。
関連のあるコンテンツ同士は線で繋がっていて、特に関連の強いものは太線で繋がれて、太線をクリックするとそこに飛べるという工夫もされています。
コンテンツをクリックすると、一度引いてからズームインされるのも面白いですね。

コンテンツを見ていくと、いろいろとユニークな制度や取り組みをしている会社なのが、よくわかります。
「日本一働きたい会社」を目指しているというだけはありますね。

多くのユニークなコンテンツがありますが、マップの中央に「経営理念」を置いているのが、「さすがわかってらっしゃる!」と個人的には思ったりします。
(と思っていたら、社長ブログで経営理念の大切さについて書いていました。コチラ



これまで紹介してきた会社のほとんどもそうだったように、多くの会社は新卒採用専用にサイトを創ることが多いのですが、このサイトは特に新卒向けということもないようで、中途採用の募集要項も載せています。
「日本一働きたい会社」を目指すといって、中途採用に門戸を閉ざしているというのではおかしな話ですからね。


それから、ヴィッセル神戸のホームスタジアムの「ホームズ・スタジアム」という名称は、同社がネーミングライツを獲得して、自社運営サイトの「HOMES’S」の名前をつけているのだと今日初めて知りました…。



最後に。
右上にサウンドのon /offボタンがあるので、音楽もついているのかと思ってオンにしてみたんですが…。

音楽も流れないし、サウンドを必要とするコンテンツも見つけられませんでした…。
隠れコンテンツなのかな…。

2009年8月24日月曜日

株式会社マックスマウス

今日はコンセプトが面白いなと思った、株式会社マックスマウス。







なんと4月に入社した新卒社員だけで制作した採用HPだということです。

「シャカリキ!!」というタイトルは、新人がシャカリキになって創ったという意味でしょうか。
確かに全体的にフレッシュな感じをヒシヒシと感じます。

でも、クオリティーは高いですよね!
見せ方も面白い!
(様々な工夫がされているので、ぜひいじってみてください。)

見せ方に凝っているだけではなく、コンテンツの中身もしっかり伝えるべきことは伝えています。

上部の「お仕事相関図」「WEBサイトができるまで」というコンテンツで仕事の中身と流れを、
社長室」というコンテンツで座談会形式で社風を伝えるという作りです。

マックスマウスさんはWEB会社ですから、採用HP自体も、自社のクオリティーを表現する重要な営業(PR)ツールになります。

やはりWEB制作会社さんの採用HPはどこも素晴らしいです!


新卒に制作してもらう、という考え方は、本当にメリットがたくさんあるなぁと思うわけです。

・新人の育成になる。
・一番学生に近い立場の目線である。
・「新人でもこんないいものが創れるの?」という会社のクオリティーをアピールできる。
・入社してすぐに重要なプロジェクトを任せることによって、モチベーションと責任感を持たせられる。
・新人の会社理解が深まる。
・入社一年でこれが創れるなら、さぞかし成長できる環境なんだろうという学生へのアピールとなる。

などなど。


新卒採用HPを、毎年の新卒に担当してもらうということを恒例のプロジェクトにしていくのも、面白いかなぁと思うのでした。



しかし、今回一番驚いたのは、採用人数



100名ちょっとの会社が、50名って!!

2009年8月21日金曜日

株式会社オービック

今日はSI業界の老舗中の老舗、株式会社オービック!







まず飛び込んでくるのが、「求む!ふまじめ人間」のキャッチ!


よほどこだわっているのか、「求める人材像」がコンテンツの筆頭にあって、別ウィンドウで立ち上がって「ふまじめ人間」について解説するという作りになっています。

「●●な人」「●●な人」という文字が大量に現れて、一つに収斂して「オービック」になる。

ふまじめ人間ってどんな人を指しているんだろう?と思って、僕の驚異的な動体視力を使って一部書き出してみました。

・JJに載った人
・日曜日のフットサルを欠かさなかった人
・年間100本映画を見ていた人
・3日に一度は飲んでいた人
・デパチカで販売していた人
・日本代表になった人
・飛行機を開発していた人 
・ダンスの大会に出た人
・日本史の研究をしていた人
・お米を育てた人
・熱中して遊んだ人
・ラーメンの食べ歩きをしていた人
・テレビに出た人
・CDデビューした人
・服を作ったことのある人
・富士山に登ったことのある人
・野球ばかりやっていた人
・家具のデザインをやっていた人
・ライターをやっていた人
・テニスサークスで合宿の幹事をやっていた人
・フルマラソンを完走した人
・部活で3年間スタメンだった人
・サッカーの追っかけで韓国まで行った人
・パソコンでシステムを組んだ人
・毎日ブログを書いていた人
・華道の家元になった人
・文壇デビューした人
・徒歩で100キロ歩いた人
・演劇の裏方で頑張った人
・雑誌を作った人
・バイクで北海道を一周した人
・山手線一回り歩いた人
・本をたくさん読んだ人
・バイオリンに熱中した人
・友達をたくさん作った人
・ボランティアで各地を周った人


などなど。(長くなった…)

別にふまじめじゃないじゃん(笑)。
(っていうか、むしろまじめ!)
「いるかっ!」って突っ込みたくなるようなのはユーモアなんでしょうけど、要するに多様な人間を欲しているってことですね!


各所に配されたクレヨンのグチャグチャマーク(?)がふまじめ感を演出しているのかもしれませんが、中身はやっぱりいたって真面目です(笑)。

しっかりした研修制度やオービックの強み、仕事紹介がされていて、むしろ質実剛健なイメージ(?)です。



今日は、「ふまじめ人間」の書き出しに時間とスペースを使ってしまったので、最後に一つだけ。

感心したのは、2011年向けに既にインターン募集の特設サイトを用意していることです。







内容はインターンというよりは、2日間のイベントという感じですが、2011年も優秀な人材を採用するために活発に動こうという意志が見えますね。

2009年8月20日木曜日

サイボウズ株式会社

今日は、僕も毎日仕事でお世話になっています! サイボウズ株式会社!








これはもう基本に忠実というか、教科書通りというか(いい意味です)、昨日のコリコリのサイトに比べれるとまさにシンプルワークです。

・トップメッセージ
・会社紹介(事業、理念、オフィス、制度など)
・社員インタビュー
・募集職種(雇用条件)

これに仕事内容紹介を加えれば、採用HPに必要と言われるいわゆる5大要素です。
(誰が言った?僕です笑)

社員インタビューが20名と普通よりかなり多いくらいで、後はまさにsimple is the best!な考え方でしょうか。

文章量も多すぎず、図も適度に使って、読みやすい、見やすいサイトです。
キャッチーという意味ではインパクトはそれほどかもしれませんが、情報としては過不足ないレベルだと思います。

ちょっと面白かったのが、インタビューのTy Cさん
日本語が話せないのかわかりませんが(笑)、インタビューページも英語!
今では特にIT企業では多国籍化進んでおり、外国人の社員がいる会社も普通ですが、この手の場合、普通は翻訳することが多いのですが、おそらく留学生などの人材も採用したい意図の表れなのかもしれませんね。

確かに、留学生など日本語がネイティヴではない人が見た場合、日本語ばかりのサイトの中で、このページは「おっ!」と思って親近感を抱くはずです。



ちなみにこれは新卒採用サイトですが、会社の採用情報のトップはこうなっています。






新卒採用サイト以外にも、中途採用サイト、博士後期課程出身者サイト、障がい者サイトと入り口があります。

独立して立ち上がるのは新卒採用サイトのみですが、多様な人材にオープンな姿勢が垣間見ることができます。(中途だけ現在クローズみたいですが。)

博士後期課程、いわゆるポスドクは、高度な知的能力を持ちながら、実社会では就職がなかったり、厳しい待遇に追い込まれていたりしているのが現実です。
「新卒で採用するには年を取りすぎている」「研究ばかりしていた人間は、企業活動には向かない」と一般的にはポスドクの採用には消極的な企業が多いのです。

サイボウズは、ポスドクの積極採用を行なっており、大学などにも積極的にポスドクの求人を出しているみたいです。



また、小さなことですが、「障がい者」の「がい」が平仮名であるのも、好き嫌いは別にして配慮の表れだと思います。
(一部に「害」の字に不快感を示す人がいるようです。)


採用サイト、一つ見ても、企業姿勢が見えてきて、面白いものですね!




なぜか、「サ行」が多いなぁ。

2009年8月19日水曜日

株式会社サイバーエージェント

今日は御馴染みサイバーエージェント。

サイバーエージェントは、毎年さすがの採用HPを作ってくれます。

2010年はこれ。






まず、エンターすると画面全体を支配するようにデカデカと展開することでインパクトを与えてくれます。

この手法は、上部や下部のツールバーなどを隠してしまうので、ややユーザーに不便を感じさせてしまうのですが、インパクトを与えて見てもらうことを優先的に考えるのであれば効果大ですね。
少なくとも即離脱はしないでしょう。

(※上のリンクから行くと、上下ツールバー内に収まります。)



2010年のテーマは「創る。」だそうです。

僕の勝手な推測ですが、サイバーエージェントはネット系企業の中では、「創る会社」というより、「売る会社」としてのイメージを強く持たれてしまったため、改めて「創る。」を標榜したのではないかと。
僕の周りでも、同社は技術者、クリエイターよりも、営業色が強いと感じている人が多いみたいです。


イメージの払拭というのは一朝一夕にはいかないわけですが、「創る。」のテーマにふさわしい、ものすごく「創り込まれた」サイトです。
細部のこだわりがすごく感じられて好印象です。

カーソルに合わせて基調色が変わるというデザイン性だけでなく、例えばブログリンクでは各ブロガーの最新履歴の日付やタイトルを載せてくれたり、「マウスを乗せるとスクロールします。」「クリックするとご覧いただけます。」などちょっとわかりづらいところには補足の説明をついていたり、親切な作りになっています。
随所がプリントアウトできる仕様になっているのも、ちょっとした親切を感じさせますね。


5つのメインコンテンツに分かれているわけですが、一つ一つが独立サイトとなるくらいクオリティは高いですね。


これまた勝手な推測ですが、プーペガールのプロジェクトを見せたり、美人社長として有名(?)なワーク・ライフバランスの小室社長との対談を用意するなど、どちらかと言えば、女性を採用したいという気持ちがあるのかな…?

男女雇用機会均等法によって性別を指定した採用ができなくなってから、企業は募集の見せ方によって、ターゲットとする性別を採用しようとする手法を取るようになりました。
あくまで欲しい対象が応募してくる可能性を高めようという努力なんですが、思ったよりもうまくいかなくて各社苦労するものなんですけどね(笑)。

僕の知っている会社では、男性が採用したいので「侍」みたいなテーマのコンテンツを作ったのに、例年よりも女性の応募者が多かった、という例もあったりとか(笑)。


話がずれました。


最後に。右下の「創る。」のテーマ、密かにクリックできます。

「創る。」のメッセージが出てきます。


サイトを創る時はどうしても、「これじゃ誰も押さないよ。」「目立たないから見てくれないよ。」という意見に流されてしまいます。
上のような真っ当な意見に反論するのは難しいですからね(笑)。
うちでもよくそうなりますし、僕も言ってしまったりする。

でも、個人的にはこういう密かに気付いた人が読んでくれるようなメッセージのあり方は好きだったりします。

見つけた時の感動(おおげさかな?)とか、作り手の細部のこだわりみたいなものが感じられていいなと思います。


おそらくもうすぐ2011年向けのサイトが公開されると思います。(たぶん)

サイバーエージェントさんが次はどんなサイトを「創る。」のか楽しみにしてます。

2009年8月18日火曜日

株式会社サムライファクトリー

このブログを始めた時から、早めに紹介しようと思っていて、忘れていました(笑)。

今日はあのninja toolsを開発している株式会社サムライファクトリー!




尖がった才能を求めているらしく、恐ろしく尖がったサイトになってます!

なんといっても、メンバーこれですからね。







社長のshinoさんもこれ。







全員がニックネーム付きで、ゴシックメイク! いわゆるビジュアル系みたいな格好で登場しています。


中身もユニークで、メンバーのマトリックスマップなどは、「朝・夜」、「長髪・短髪」などから、「肉・草」「2次元、3次元」という意味不明(?)な分け方、しまいには「ピアスの数」なんてものまであります(笑)。




「新しい仲間を迎え入れて、面白い化学変化を得てみたい。ちょうどカイ・ハンセンがマイケル・キスクを迎え入れたみたいにね。」という発言に留まらず、翻訳調の文体なども見る人が見れば(洋楽系メタル雑誌などを読んでる人)、思わず苦笑してしまうマニアな作りになっています。

予想通り、社内ではメタルがガンガン流れるらしく(インタビュー・ページ)、同じ価値観の人を集めるために計算して尖ったマニアックな作りにしているのかもしれません。

このセンスとユーモアは好き嫌いが分かれるでしょうから、これで応募してくるということで、ある程度価値観の共有がはかれるという効果はあるかもしれませんね。


しかし、このサイト・・・。重い…。
もう少しサクサク見れれば、言うことないのですが。





というわけで、今日こっそりタイトル変えました。

2009年8月17日月曜日

ポーターズ株式会社

夏休みの自由研究と言いながら、ちょっとばかり夏休みをいただいていました…。

というわけでそろそろ世間の夏休みも終るので、近々タイトルから(仮題)を取ろうと思います。
(何にしようかな…)

それはさておき、今日は、ポーターズ株式会社。






こちらも以前紹介したディーバさんと同じく、学生さんにはなかなか馴染みの薄い業態だと思います。

僕自身、人材紹介サービスをやっているから知っているのですが、この世界にいなければ失礼ながら知らなかったと思います。

実は、人材紹介業向けの業務管理のシステムを開発・販売していることで、同業界内でよく知られた会社なんです。

学生にとっては、人材紹介業界ですら、実はそれほど認識が深いわけではないんです。
採用に携わっている人からは信じられないかもしれませんが、一般的には求人サイト(広告)ビジネスと人材紹介と人材派遣のそれぞれの区別って、あんまり付いていないわけなんです。
(これをご覧の皆さんは区別つきますか?)

そんな状態なのに、人材紹介の縁の下で業界を支えている会社って、本当に学生に認知・理解してもらうって大変だろうなぁと思います。


だからだと勝手に予想しているのですが、この採用HPでは、むしろくどくどと自社に事業については説明することをしていません。

業界、事業についての細かい説明よりも、
「2018年、年間10万人の新たな雇用計画を実現する」とか、
「新たなるインフラの創造により、世界に変革を起す」とか、
「グローバルな人材紹介インフラを提供する」など、大きなビジョンを語ることを徹底しているように見えます。


まさに採用HPのタイトルになっている、「180℃飛ぶこと。 世界を180℃ひっくり返す、その日まで。」という熱く、壮大な夢を語って、興味を持ってもらおうとしているのが窺えます。

個人的にも業界に関わる者として、ポーターズさんの動きにはいつも注目しています。
今年リリース予定だという、「革新的なサービス」というのも何なのか楽しみにしています。


前回のディーバさんの時は、業界用語などの解説を入れて理解を深めてもらう重要性を説きましたが、今回は反対のパターンですね。

業界に関する知識なんか入社後にいくらでも学べる。
だから、まずは自社の夢に興味を持って、賛同してもらいたい。
そういう姿勢の採用HPだと思います。
ベンチャー企業の採用にはとても大切な考え方だと、僕は思っています。


ちなみに、採用HPで語っている取締役の渡邊智美さんには、弊社に営業に来てもらってことがあります。
余談ですが。

2009年8月12日水曜日

株式会社スクウェア・エニックス

案外(?)好評な自由研究3日目。

こちらも御馴染み。
ガングロの妖精がアマゾンで炎上した(笑)ドラクエ最新作も大好評なスクウェア・エニックスさん。

スクエニさんは、昨年札幌にモバイル事業部の新会社を設立し、僕はそちらの採用のお手伝いをさせてもらっていますので、若い頃はゲームで、今は仕事で、公私共々お世話になっている会社です。


さて、そんなスクエニさんの採用HP。








気付いたでしょうか?

拡大します。








そう中に僕がいます。




実はこの採用HP、初めてアクセスすると、まず名前を入力するようになっています。

名前を入力すると、上記画像のように自分の3次元シルエット・アイコンが登場し、HPの中を歩き回って、ページを見に行くという作りになっています。


そうです。
スクエニさんのオハコ(死語?)、RPGのようになっているのです。


といっても、ゲーム的要素はここまで。

中のページは、じっくり読み込ませる内容になっています。

コンテンツはさすがの充実度。
言うことなしでしょうか。

過不足のない、しっかりとした情報提供がなされていて、更新性の社員エピソードコンテンツもあり、もちろんマイページ機能もある。

あとは、皆さんが、実際にアクセスして、歩き回ってみてください。



さて、上記、新卒採用HPはもちろんさすがな作りなのですが、実はスクエニさんの採用のメインはキャリア採用だということです。

キャリア採用についても、しっかりとした情報提供しています。

一番感心したのは、「採用スタンス」というページ。


以下、本文、一部抜粋します。

「スクウェア・エニックスでは以前より、「通年採用」を実施しています。

年間を通じていつでも応募可能です。もし期限を区切って採用を行えば、そのタイミングに合わない方が、チャンスを逃してしまうことや時間があればもっといい作品が出来たのに…と後悔したりすることも考えられます。
たとえばクリエイター志望の方であれば、納得いくまで作品を作り込んで応募したい。

その他の職種を志望される方であれば、やりたい仕事ができるだけのスキルをしっかり磨いて挑戦したい。
そんな意欲に、私たちはきちんとお応えしたいのです。その意欲や才能に巡り会う機会を逸することは、お互いにとって、とても不幸なことです。」



僕は基本的に、クライアント企業に、採用に関しては、常にオープンにするべきだと説いています。
理由はまさに、上でスクエニさんが語ってくれている通りです。

「必要な時だけ募集する」という会社がまだまだ多いのですが、出会いの機会を損失するのは本当にもったいないことです。

常に優秀な人材との出会いを求め続ける企業とそうじゃない企業では、間違いなく成長に差が出ると思います。

2009年8月11日火曜日

株式会社ディーバ

ちょっと有名どころが続いたので、視点を変えて。

テーマが明確で面白いなと思ったのが、株式会社ディーバ。







「あなたとディーバを繋ぐ、100のコトバ」というコンセプト。

見ていただけるとわかるのですが、本当に次々と「コトバ」が画面上に現れてきます。
コトバにマウスを乗せると、クニャっとかわいくコトバが捻じれて、クリックできるようになります。
クリックすると、社員の方のメッセージが現れるという作りです。

仕事内容や社風などを解説はなく、全て社員の「コトバ」を通して伝えていこうというコンセプトだと思います。

少しだけ気になったのは、最初のいくつかは確かに読むのですが、多すぎて途中で飽きてしまったことです…。

同じフォームで多くのメッセージを読んでもらう場合は、やっぱり読んでもらうための工夫が必要だなーと思いました。

読みやすく、飽きさせない。
もしくは、見出しで強烈に惹きつける、などなど。
(その意味で、先ほどの「はてな」のカルタ作戦はうまかったなぁ。)



感心したのは、学生向けに「専門用語」「よくわかる連結会計」を用意していることですね。

ディーバさんは、連結会計に関するシステムを提供している会社です。

連結会計なんて言われても、多くの学生にはピンと来ないですよね。

学生目線に立って、自社のビジネスフィールドをわかりやすく情報提供してあげるのは、本当に大切なことです。
それが学生には縁遠い業界であれば尚更です。

残念なことに、「知らないヤツ、興味のないヤツ、勉強してないヤツは来なくていい」というような発言をする経営者もたまにいるんですが、それは優秀な人材を採り逃すことに繋がります。

学生の時代に、自社のフィールドに興味がないからと言って、優秀じゃないとか、会社に向いてないなんてことはあるわけないですからね。


親切な情報提供というのは、本当に大切なことだと思います。

株式会社はてな

夏の自由研究2日目。

今日は、株式会社はてな。

僕の中では、「はてな」って勝手に尖がっているイメージがあって(笑)、そもそも採用HPなんか創っているのかなと思っていたんですが…。









ありました。
それも立派な。

どうやら、2010年卒が新卒を大々的に募集する1期生みたいですね。

僕が勝手に持っていた「はてな」のイメージと違って、いい意味で割りと普通というか(笑)。

もっとゴリゴリ、技術色・ネット色をゴリゴリに出してくるのかと思いきや、明るく爽やかでネットにそれほど深くない学生にも受けそうなサイトです。

勝手に想像するに、間口は狭めてしまいたくないんでしょうね。
多様な性格と能力を持った人を欲しているというか。



社風」「人物」「サービス」全てカルタで見せていくというコンセプトですね。

一枚が簡潔な写真と文章で構成されているので、見やすくて、思わず次々と見てしまいます。
うまいですね。
会議室のテーブルが卓球台だとか…。炊飯器とかコネタもあって、面白いです。



僕が注目したのは、「求める人物像」の「淡々と継続してできる人」という言葉。

結局、その人に本当に「向いていること」って淡々とやれてしまうんだと僕は常々思っています。

それをやっていると、楽しくしょうがないみたいなテンションって絶対続かないですよね。
それって向いているんじゃなくて、新鮮なだけだったりする。
そういうものっていずれ飽きたりして続かなくなる場合が多い。

本当に向いていることって、「楽しい」とか「つらい」って感覚なんかなくて、ただ淡々と継続的にこなせてしまうことなんじゃないかなって思います。


かつて作家の村上龍が、
「小説家の醍醐味とかつらさって何ですか?ってよく聞かれるけど、その質問は筋違いだと思う。
僕は小説家に向いているから、醍醐味もつらさもなく、ただ淡々と小説が書ける。
本当に向いているってそういうことだと思いますよ。」と言っていました。

すごく同感です。

きっと「はてな」の求めていることも、そういうことじゃないかなと思います。
違うかな…。

2009年8月10日月曜日

株式会社スタートトゥデイ

初日からまだまだ行きます!

いろいろあって、少しだけ急いでいます(笑)。


3社目は、僕の大好きな会社、スタートトゥデイ!









この会社はなんといっても、企業理念「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」ですね!

ソフトバンクみたいに文章で強烈にテキストでメッセージを語ってはいませんが、コーポレートサイトも含めて、いつもイメージ作りがうまいなぁと感心させられます。


会社という営利団体が「世界平和を目指す」って声高に言ってくれることも、僕にはとても嬉しい希望だったりします。


季節柄、新卒向けコンテンツは準備中みたいですが、キャリア採用はやっているみたいですね。
(社長の運転手の募集も!)
メッセージページもシンプルですが、スタートトゥデイのやることはイチイチ格好いいなぁ…。


スタートトゥデイは、言葉にもこだわっています。

「人事」は、「(他)人の事」みたいだから使わない。
「仕事」は、「仕える事」だから使わない。 

代わりに「自事」(自然な事)という独特な言葉を使っているみたいですね。

スタートトゥデイらしいなぁと思うエピソードです。



この会社、きっとまだまだ伸びていく予感がします。


「勝ち負けのあまりない世界にしたい。」
そう語る前澤社長に僕も同感です。


カネやモノ、あるいはスピードや効率なんてものを優先してきた経済的人類が、
まったく違う新しいものに価値を見出す未来。

そんな未来を牽引する会社となっていくかもしれません。

株式会社ミクシィ

立て続けに行きます!

2発目は、もう皆さんおなじみの「ミクシィ」。

mixiは使っているけど、会社のページは見たことがないって人の方が多いかもしれないですね。

ミクシィは、数年前にいち早くセカンドライフ内で採用活動を行なうなど、ネットリテラシーの高い人材を採用しようとしているイメージがありました。


2010年向けの採用HPはどうなっているかと言うと…。













かわいい・・・

Mixiのユーザー層も変化し、会社の規模も拡大して、求める人材層も変ってきたのかもしれません。

技術情報を提供している「エンジニアブログ」なんてのは、完全にエンジニア向けですが、その他はどちらかと言えば、女の子受けするような作りになってますね。


ミクシィのミッションなんて、皆さん知ってました?
(僕は職業柄知ってましたよ。)

コミュニケーションを進化させて、人々の生活を豊かにする。」

この手のWEBサービスベンチャーは、一昔前の企業に比べて、非常に簡潔なミッションを提示する例が多いのですが、これもgoogleの影響かなとか最近は思います。




この採用HPの最大の特徴はなんと言っても、「ミクシィを創る人」です!










社員紹介を、mixi内に見立てて、プロフィールやインタビューを見せていく作りになっています。
マイミク的に他の社員を繋げて見せていくところや、紹介文を載せているあたりも、mixiユーザーならなるほどと思わされますね。


個人的には、社内制度の「ODF(one day free)」にオッと思いました。

なんでも、毎週金曜日は、事業以外の好きな開発や研究、読書などに時間を費やしていいのだとか。
この手の制度は、3Mの「就業時間の20%の時間を好きに使っていい」というのが有名ですが、クリエイティヴな発想で新しいものを創っていく会社には、逆説的に有効な時間投資なんでしょうね。



ちなみに、ミクシィは「エンジニアだけ」だそうです…。

ソフトバンクグループ  

というわけで、最初は自分が「凄いなー」と思う採用HPを紹介していこうと思っていたのですが、
想定していた幾つかの会社はリニューアル中で閉鎖されていました…。

そりゃそうですよね。

採用に気合いを入れている会社ほど、採用HPは毎年リニューアルしますので、現在は、10月にスタートする2011年新卒向けの準備に忙しい時期でしょう。

のっけから躓いたわけですが、素敵な採用HPは山ほどあるので、ネタはつきないと思います。


で、初回は脈絡もなく、ソフトバンク。














今日偶然目にしたのですが、「さすが!」と思わされる内容でした。


デザインなどはそれほど凝っていないのですが、非常にメッセージ性が強く、僕の好きな感じです。
Vision firstに相応しい内容だったので、記念すべき第1発目に。


知りませんでしたが、「ソフトバンクの最大の特徴は経営理念にある」そうです。

社長メッセージ」「経営ビジョン」「ロゴの由来」「通信3社について」などどのページも、理念(ビジョン)を前面に押し出した内容になっています。


「日本をもっと楽しくかっこいい国にしたい。
私たちにしかできない方法で。」

こういうのカッコいいですね。



なぜこれだけ「志」にこだわっているかと予想するならば、
答えは「求める人材像」にあるみたいです。

「個人と会社の夢・志の実現に向け行動できる人」をリクルーティングの軸にしているということなので、PRポイントは自然と、「夢・志」になるんですね。



社員紹介プロジェクト紹介も、オーソドックスな構成になっていますが、非常に読みやすくていいですね。
iPhoneやシャア専用携帯、白戸家の人々の広告宣言など、学生の興味を惹くでしょうね。
(ずるいなぁ笑)


いろいろ書きましたが、個人的にこの採用HPの最大のツボは、
「結局、人は何がしたいのだろう?と問い続けよう。」というTOPメッセージです。


「何をすれば、誰もが公平に、したいことをできる世の中になるのか?
そのことを、ずっと考えていこう。
そういう仕事をしていこう。」


うんうん。共感。

誰もが公平に、したいことをできる世の中にする。

荒唐無稽な夢物語に聞こえるかもしれないけれど、こういうことを真剣に負い続けられる人は、本当に素敵な人だと、僕も思っています。


僕の携帯はdocomo…。